出典:sneakers123
こんにちは、アレオゴルフです。
先日、2018年に発売された名作シューズ「ツアープレミア」を購入しました。
本記事では、ナイキのゴルフシューズを10足以上持つナイキオタクの私が、実際にツアープレミアを履いたうえでのサイズ感やレビューを紹介。
ナイキゴルフを象徴するファッショニスタ、ブルックス・ケプカ愛用シューズの魅力を徹底的に解説します。
ケプカが2020年シーズンに着用したウェアやシューズについては、こちらの記事で詳しく解説しました。
ツアープレミアの2つの特徴
洗練されたシューズという表現がよく似合うツアープレミア。
過度な機能性や奇抜なデザインはなく、本当に必要な物だけがギュッと詰まったシューズとなっています。
靴紐を使わないFASTFITシステム
靴紐を使わずにシューズの締め上げができるFASTFITシステムを採用。
このシステムは、後に発売されるタイガーのシグネチャーモデル「TW71 FastFit」にも使用されています。
出典:dickssportinggoods.com
ソールの形や全体的な靴の構造も非常に似ています。
白い紐を上に引っ張ることでシューズ全体が締まり、緩めたい時は赤い紐を引っ張るだけの簡単な機構です。紐を引くだけのワンアクションで済むので、BOAタイプよりもお手軽ですね。
覆いかぶさっているベルトをめくると、ワイヤーがあります。このワイヤークロージャーが左右両サイドに配置されて足を締めるわけです。
ブルックス・ケプカ愛用の名作ゴルフシューズ
ツアープレミアを使用する選手で最も知名度の高い選手といえば、間違いなくケプカと言えるでしょう。
発売されて以降18〜19年にかけて丸2年シューズを着用し、2020年も彼のシグネチャーモデルであるエアズームインフィニティツアーと併用していました。
出典:NIKENEWS
※インフィニティツアーを持つケプカ
インフィニティツアーのレビュー・解説が気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。
毎年新しいモデルが発売されるナイキにおいて、3年にかけて同じシューズを使用するのは極めて異例。それだけ、シューズの完成度が高いということですね。
シューズを使用し始めた2018年からは、全米オープンの2勝目、全米プロゴルフの2連覇を成し遂げます。
メジャー大会でここぞとばかりに勝つ、彼の華々しいキャリアをともに作り出したシューズといっても過言ではありません。
実際に使用してみた感想
ここからは、実際にシューズを履いてみた感想を紹介します。
ツアープレミアのサイズ感はかなり小さめ
ツアープレミアのサイズ感を以下の表にまとめてみました。
ツアープレミア(28.0cm、422g)のサイズ感
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履いてみた感想
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私のサイズ(靴下を履いた状態)
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長さ
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余裕あり
→5mm程度
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27.6cm
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足囲(足幅)
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少し余裕あり
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23.4cm(足幅は10.4cm)
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甲の高さ
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余裕なし
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23,8cm
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※ふだん履きのスニーカーは28cm。私の足のサイズは、足幅換算でDサイズ程度(平均〜やや細めのサイズ)。
※長さ=「かかとから最も遠い位置」、足幅=「親指の付け根(骨の出っ張り)から小指の一周の長さ」、甲の高さ=「甲の骨が出っ張った位置での足1周の長さ」で測定
※サイズ感の詳細が気になる方はこちら(ナイキゴルフシューズのサイズ感を解説)
足幅はナイキの中でかなり狭めの部類に入るジューズで、D程度(細め)だと考えます。(ソールの見た目に反して幅狭なことに注意してください)
縦のサイズに関しては、標準的なサイズ感。一方で、甲の高さや履き口はかなり狭い作りになっています。
足の指の付け根あたりは履いた段階ですでにフィットしていて、その後FASTFITによって足首に近い側が完全にロックされるような感じ。
BOAのようなワイヤーで締める方法は、靴紐と違い足先部分まで均等に締められません。そのため、足先部分は最初から狭くする必要があるのでしょう。
私は足幅が人より狭いので普段と同サイズで着用出来ましたが、基本的にハーフサイズ大きめを選んでおく必要があるシューズです。(足の大きい方はワンサイズアップも十分あり得ます)
今後FastFitシステムを採用した別のシューズが出た際にも参考になるかもしれませんね。
防水性は問題なし
シュータンがない構造をしているため、水が入る経路が少ないシューズとなっています。
※ワイヤーがある部分には上からベルトが覆いかぶさっています
アッパー全体に合皮レザーが覆われていて、甲の部分の通気口以外は侵入経路がありません。
本格的なツアーシューズだけあって、タフな天候にも十分耐える性能をしていますね。
抜群のホールド感と安定感を感じる履き心地
元々シューズが狭いこともあり、ホールド感に関しては全く問題がありません。シュータンがないシューズは、スイング中の足のずれが少ないように感じます。
幅広のソールのおかげで、フィニッシュで姿勢が全くブレないのも非常にありがたいです。ソール素材にはウレタンの一種であるTPUを使用しており、スパイクタイプによくある硬めのプラ素材ではありません。
安定感は欲しいが硬すぎる履き心地はちょっと、、という絶妙なラインをうまく突いてますね。
シューズの重さは400g台前半で、これまでレビューしてきた中では平均的な重さ。
総じて普通のスパイクの履き心地をしていますが、安定感に関しては非常に優れたシューズという感じです。
様々な限定モデルが発売
ナイキは近年、メジャー大会開催を記念した限定モデルのシューズを発売しています。
限定シューズの発売が本格化したのは2018年頃からで、同年発売のツアープレミアは限定モデルのラインナップに入りました。
彼が活躍したメジャー大会での限定モデルを一部紹介します。
2018年全米オープン限定モデル
出典:HYPEBEAST
前年の2017年に引き続いて連覇を成し遂げた2018年全米オープン。
ゲキ硬グリーンに多くの選手が苦しめられ、優勝スコアが+1となるハードセッティングでした。ミケルソンが静止していないボールをグリーン上で故意に二度打ちしたのが印象的です笑
ケプカはオレンジにカラーリングされたシューズを着用しました。
出典:usopengolf[Instagram]
”Just Do It”キャンペーンの30周年を記念したモデルで、オレンジはナイキのシューズボックスを表現しています。
2019年全米プロゴルフ選手権限定モデル
出典:NIKE NEWS
2018年に続いて2連覇をなしとげた全米プロでは、鮮やかな赤とアニマル柄が特徴的なツアープレミアを着用しました。
”Safari Bred“と呼ばれる限定コレクションモデルで、開催コースであるブラックベスページの難しさを威圧感のあるデザインで表現しています。
出典:pgachampionship[Instagram]
赤はコースの一番ティにある「熟練ゴルファーにのみプレーを勧めます」という警告を、灰色のサファリ柄はニューヨークのコンクリートジャングルを表現しているそう。
ケプカの使用した白ベースのシューズは非売品の限定カラーです。
まとめ:ナイキゴルフ史に残る名作シューズ
今回は、ナイキツアープレミアをレビュー・解説しました。
シンプルで洗練されたデザインと新たなテクノロジーが融合した素晴らしいシューズです。
現在は入手困難な1足となっていますが、海外経由での購入であれば手に入る可能性があります。購入を検討する方はこちらの記事をチェックしてみてください。
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