出典:フットジョイ
今回は、2023年2月にフットジョイから発売されたスパイクレスシューズ「フューエル スポーツ」についてレビューしていきます。
実際にシューズを履いてみたうえで、サイズ感や特徴を詳しくレビューしていきます!
・フューエル スポーツのサイズ感、履き心地などをレビュー
・フューエル スポーツの使用プロ
・機能性や特徴について解説
・シューズの評価
この記事を書く私は
ゴルフ歴3年半でベストスコア70台を達成した20代中盤ゴルファー
過去20足以上のレビューをしてきたゴルフシューズオタク
実際に履いてみた感想
ここからはシューズを実際に履いてみた感想をご紹介します。
今回は試着レビューとなっているため、グリップ以外の「サイズ感・履き心地・サポート・防水性能」の4つの観点からレビューします。
フューエル スポーツのサイズ感
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サイズ感
BOAタイプ
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私のサイズ
(靴下を履いた状態)
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長さ
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少し余裕あり
→爪先に0.5cmほどの隙間
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27.6cm
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足囲
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少し余裕あり
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23.4cm
(足幅は10.4cm)フューエル スポーツ
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甲の高さ
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余裕あり
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23,8cm
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※ふだん履きのスニーカーは28cm。私の足のサイズは、足幅換算でDサイズ程度(平均〜やや細めのサイズ)。
※長さ=「かかとから最も遠い位置」、足幅=「親指の付け根(骨の出っ張り)から小指の一周の長さ」、甲の高さ=「甲の骨が出っ張った位置での足1周の長さ」で測定
シューズの横幅は3E程度(平均より広め)。普段よりハーフサイズダウンした靴をもそこまで窮屈に感じなかったことからフットジョイは広めの作りです。
縦のサイズ感も、表記よりやや大きい印象がありました。
靴の特定の部分だけサイズ感が異なるような印象もなく、シルエット全体を通してのっぺりとした印象。
ランニングシューズのようにかかとの受け口が沿っていて、かなり履きやすかったです。
シューズの推奨サイズですが、基本的に普段ばきのサイズと同じで問題ないでしょう。逆に幅狭な方はハーフサイズダウンする可能性があります。
ご自身の足幅が広いのか狭いのか分からない方は、以下の記事をチェックしてみてください。
履き心地(クッション)
最初の第一印象としてはかなり軽いシューズだなと感じました。
アウトソールのフィーリングは硬めですが、ヒール部分を中心に程よいクッションです。
前足部分はやわらかさが少ないと感じますが、どちらかといえば反発力がある感触です。
屈曲性などの歩行機能を向上させるようなパーツはこれといってなく、歩きづらいと思うほどではないがいいとも思わず。
ただ個人的に致命的だったのが、足横のアッパーがペラペラで足首に当たって痛かったことです。
靴のタンに近い部分の作りがかなり薄めで固く、歩いた時に足首に当たってしまいました。
誰もがそうなるわけではないですが、可能な方は試着してからの購入をお勧めします。
サポート
一見すると全体的にサポートパーツがなく、頼りない感じにみえますが決してそんなことはありません。
フットジョイならではの強みであるヒールBOAによって、中足部だけでなく踵部分もしっかりとホールドできます。
またアウトソールの中足部にTPU素材をかましたことで、スイング中に靴がよれる頼りなさは感じません。
アウトソールも硬めな素材のおかげで、フィニッシュもピタッと止まります。軽いシューズにありがちなペラペラ感はありませんでした。
フューエル スポーツは雨の日に使用できるか?
アッパーの大部分は防水加工が施されているため、多少の雨であれば全く問題ない防水性能。(隙間のあるシュータンは水が入り切ることを防げません)
シュータン部分とかかとのBOAをのぞけば、継ぎ目の少ないアッパー構造なので、汚れた時のお手入れは比較的楽です。
フューエル スポーツの使用プロ
フューエル スポーツの使用選手ですが、2023年春の段階では主だった選手が見当たらないようです。
ただ、シューズ発売と同時に発表されたプレスリリースによればイム・ソンジュやジェシカ・コルダのシューズの着用が予定されているとのこと(情報元はこちら)
フットジョイといえば、プロゴルファーから絶大な支持を得ているPRO|SLシリーズがあります。
ここ数年のPGAツアーの中でおそらく着用率が断トツで高いであろうこのシューズから、どれほど選手が移行するのかは注目すべきポイントです。
フューエル スポーツの機能性・特徴
フューエル スポーツの代表的な特徴を3つご紹介します。
・グリップ力の高いFUELアウトソール
・安定感を生み出すパワースタビライザー
快適性とフィット感を両立するインテリシールドアッパー
前作からの主だった改良点はアッパーを人工皮革からメッシュアッパーに変更させたこと。
足が当たる部分はメッシュアッパー、外側は極薄のポリウレタンコーティングをすることによって防水性と透湿性を両立させた構造になっています。
アッパーを良くみてみるとメッシュの上からコーティングが施されていることがわかります
前作よりも快適性が向上したことも、新たにSPORTという名称が追加された理由なようです。
グリップ力の高いFUELアウトソール
前作Fuel同様に、グリップ部分にはFUELアウトソールグリップを採用。
このグリップは、PGAツアーで着用率が断トツで高いスパイクレスシューズ“PROSL”に採用されているアウトソールに改良を重ねたものとなっています。
左がFUEL SPORTで右がPROSL
グリップの数や重厚感はオリジナルに劣るものの、全体的な配置パターンは踏襲。
非常に強いグリップ力を維持しながらも、スポーティなアウトソールに合うようにデザインされています。
安定感を生み出すパワースタビライザー
アウトソール中足部には、足元のねじれを制御するためのスタビリティブリッジが搭載されています。
土踏まず部分の白くなっているところです
耐久性に優れたTPU素材をX型の形にしてアウトソールに組み込むことで、スイングに安定感が生まれます。
中足部にねじれ防止素材をかます機構は、昔からランニングシューズ等に使われていますが、近年ゴルフシューズへの採用が徐々に増えています。
まとめ:フューエル スポーツの評価
・とにかく軽い
・軽さに見合わぬ安定感
悪いところ
・足首周りのアッパーの頼りなさ
・デザイン性(人によるが)
このシューズの大きな特徴は軽量性がありながらグリップ力があるところです。
ただし足首周りのアッパーのチープさが難点なため、試着をして確認することを推奨します。PRO|SLシリーズが高くて買えないと敬遠していた方でも、合う人にはいいモデルかもしれません。
デザイン上、アスリート系のゴルフウェアとしか合わせにくいのが難点ですが、申し分のない性能をしています。
当ブログ「アレオゴルフ」では、ナイキを中心としたゴルフシューズのレビューやPGAツアーのシューズ・ウェア情報を紹介しています。↓の記事もおススメですよ!
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