出典:アディダス
2022年2月にアディダスから発売されたスパイクシューズ「ツアー360 22」をレビューします。
出典:アディダス
紐・BOAタイプ両方を履き比べたうえで、それぞれのサイズ感や特徴を詳しく紹介していきます!
・ツアー360 22(紐/BOA両方)のサイズ感、履き心地をレビュー
・ツアー360 22の使用プロ
・機能性や特徴について解説
・シューズの評価

この記事を書く私は
ゴルフ歴3年半でベストスコア70台を達成した20代中盤ゴルファー
過去20足以上のレビューをしてきたゴルフシューズオタク
実際に履いてみた感想
シューズを実際に履いてみた感想をご紹介します。
今回は試着レビューとなっているため、グリップ以外の「サイズ感・履き心地・・防水性能」の3つの観点からレビューします。
ツアー360 22 (紐/BOA)のサイズ感
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サイズ感
紐タイプ
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サイズ感
BOAタイプ
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マイサイズ
(靴下を履いた状態)
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長さ
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余裕あり
→爪先に0.5cmほどの隙間
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余裕あり
→爪先に0.5cmほどの隙間
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27.6cm
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足囲
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少し余裕あり
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余裕あり
(爪先はかなり広い)
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23.4cm
(足幅は10.4cm)
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甲の高さ
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少し余裕あり
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余裕あり
(爪先はかなり広い)
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23,8cm
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※ふだん履きのスニーカーは28cm。私の足のサイズは、足幅換算でDサイズ程度(平均〜やや細めのサイズ)。
※長さ=「かかとから最も遠い位置」、足幅=「親指の付け根(骨の出っ張り)から小指の一周の長さ」、甲の高さ=「甲の骨が出っ張った位置での足1周の長さ」で測定
私は普段ばきのスニーカーより、ハーフサイズダウンしてちょうどでした。(BOAタイプはそまだ広めに感じたが)
横幅のワイズは、 3E(平均より大きい)程度だと思われます。※アルペングループのサイズ規格でも3Eと表記
購入推奨サイズですが、足幅が大きめの人以外はハーフサイズダウンすることをおすすめします。
逆に幅広でゴルフシューズ選びに普段から迷っている方にとっては、ジャストサイズで履けるオススメのシューズです。
ご自身の足幅が広いのか狭いのか分からない方は、以下の記事をチェックしてみてください。
紐とBOAタイプのサイズ感の違い
紐とBOAタイプを履き比べた結果、以下の違いを感じました。
・大きさはBOA>紐
・BOAは特に中足部が大きめ
・足幅が狭めな人は、紐タイプの方がフィット感が高い
BOAタイプは靴をホールドするラップやワイヤー機構が表面にあるためか、紐タイプよりも一回り大きく感じました。
そのため足幅が狭めな私にとっては、BOAだけではホールド感が物足りなかったです。
逆に紐タイプは、紐でしっかりと縛ることができる上にBOAでは届きにくい爪先部分のホールド感が上がりました。
ナイキのゴルフシューズが履けるくらい幅狭な方は紐タイプを推奨します。逆に平均〜幅広な方はBOAタイプがおすすめです。
履き心地(クッション)
一見するとかなりスパイクの主張が激しそうですが、実際に履いてみると思った以上に突き上げ感は少なかったです。
通常のシューズよりもソール面積が大きいので地面にはりつく安心感はあります。
ただ、地面をつかむような設置感とはことなりどっしりとしたイメージの方が強かったです。
このシューズは土踏まずのアウトソールがほとんどないため、屈曲しやすく歩きやすいのが特徴でした。
出典:アディダス
ツアー360 22は雨の日に使用できるか?
一般的なスパイク同様に、基本的にアッパー防水性のある皮革素材で構成。そのため紐・BOAともに基本的な防水性能は担保されています。
ただBOAタイプは薄いラップがシューズに張りついているので、汚れた時の手入れがやや面倒ではあります。
出典:アディダス
※画像中央部分に入り込むと少し厄介です
ツアー360 22の使用プロ
ツアー360 22の代表的な使用選手は「畑岡奈紗」選手です。
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シューズの発売当初は、渋野日向子プロ、ダスティン・ジョンソンやコリン・モリカワなどのトッププロが使用。
ですが今はコードカオス22やZG21へとシューズを変更しています。
スパイクレスとスパイクの良いとこどりがコンセプトな360ですが、ツアープロはどちらかに振り切ったシューズを好むのかもしれません。
ツアー360 22の機能性・特徴
ツアー360 22の代表的な特徴を2つご紹介します。
・タービン込みの一体成型アウトソール
変幻自在のタービンスパイクでマルチな機能を発揮
手裏剣のような形をした”タービン”と呼ばれる刃には、様々な工夫があります。
・柔らかい素材を採用
⇨歩行時にタービンが広がって設置面積がアップ
・タービンの中央に針状のスパイクを挿入
⇨タービンが押し広がる時に針が地面に突き刺さる
一見するとスパイクにありがちな突き上げ感の強い歩きにくいシューズに見えますが、上記の工夫によって歩きやすとグリップ力どちらも補強しています。
中でも鋭い凹凸をタービンの中に仕込む機構は斬新で、スイングする時だけメタルスパイクのような性能に変化するんです。
タービン込みの一体成型アウトソール
実はこのシューズ、スパイクが交換できない仕様を採用した代わりに、スパイク含めたアウトソール全てが一体成型されています。
①ネジのない柔らかいスパイクをつけることが可能に
⇨歩行感を損なうためにつけることができなかったつま先や土踏まずにスパイクが設置可能に
⇨グリップ力が大幅に向上
②靴のサイズに合わせてスパイクサイズも変更可能に
⇨アウトソールと刃の面積比がどのサイズでも均等に
面積比の偏りが無くなったことで、大きいサイズの人のグリップ力不足(ソールのサイズに対してグリップが少ない)も緩和されました。
まとめ:ツアー360 22の評価
シューズを一通り履き比べてみた評価のまとめは以下のようになっています。
・スパイクタイプなのに歩きやすい
・どんなウェアにもあうシンプルかつクリーンなデザイン
・幅広ソールの安心感で振り抜きやすい
悪いところ
・ソール面積が大きすぎて上から見た時のフォルムはやや不恰好
・グリップ交換ができないため、長期間の使用は不向きか
BOA、紐どっちがおすすめか
⇨幅狭な人以外はBOAがおすすめ!
このシューズは、スパイクとスパイクレスのいいところどりがされていると感じました。
ただ値段が高い水準にもかかわらず、刃の交換ができない仕様になっているため、コスパの観点から少し不安が残ります。
練習用とラウンド用でシューズを分けている方に購入を推奨します。
さいごに:買って損はなしの最高シューズ
今回はアディダス「ツアー360 22」をレビューしました。
当ブログ「アレオゴルフ」では、ナイキを中心としたゴルフシューズのレビューやPGAツアーのシューズ・ウェア情報を紹介しています。こちらの記事もおススメですよ!
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