こんにちは、アレオです。
今回はゴルフの基準打数に関するお話です。
・ゴルフの基準打数やスコアの数え方を知りたい
・そもそもなんで規定打数が必要なの?
こんなお悩みにお答えしていきたいと思います。
本記事ではゴルフスコアの基準打数やその意味を解説。合わせて、スコアにまつわる裏話もご紹介します。
以下の記事を読めば、誰でもゴルフスコアの歴史にとびきり詳しくなりますよ!
この記事を書く私は、ゴルフ歴3年半でベストスコア70台を達成した20代中盤ゴルファーです。全世代のアマチュアゴルファーに向けてゴルフに関する様々なコンテンツを発信しています。
ゴルフの基準打数とは
ゴルフ場には18ホールの個別のコースが存在し、それら全てをプレーすることで1ラウンドが終了したことになります。
各ホールには基準打数「Par(パー)」が設定されていて、その合計が72打です。(ゴルフ場によっては、71や70のところもあります)
例えば1日のラウンドを終えて73なら1オーバー(+1)、スコアが68なら4アンダー(-4)とよびます。
ただし上記の+やーの呼び方は、プロや競技の世界で使われている名称です。アマチュアの場合はその日のスコアそのままに表現することが普通ですね。(理由は後述します)
ホールの構成
ゴルフ場にある18ホールには、3種類のホールが存在します。まずはその種類と特徴を確認しましょう。
・Par3(ショートホール)→基準打数は3打
・Par4(ミドルホール)→基準打数は4打
・Par5(ロングホール)→基準打数は5打
Par3~5までの3つの種類のホールがあります。
多くのゴルフ場ではPar3が4個・Par4が14個・Par5が4個の合計18ホールの構成となっており、これらの合計で4×18=72打が基準打数となっているんです。(まれに、Par3とPar5の数が少なかったりすることもあります)
Par(基準打数)の由来
ゴルフの基準打数を決めるのがParという言葉です。
Parという言葉の語源は、イギリスで株取引の際に使われていた「基準」という言葉をゴルフに用い始めたとことだと言われています。
ゴルフは当初、相手とスコアを競うマッチプレーの形式で行われていました。しかし徐々に大会の規模が多くなるにつれて、今のようなストローク数で勝敗を決めざるを得なくなったんです。
そのためスコアの基準という概念が必要になりParが生まれました。
スコアの呼び方
先ほどもご紹介したように、トータルのスコアは○オーバーや〇アンダーと表現するのが一般的です。
ところが1ホール毎のスコアは、違った名前で呼ばれています。
スコア | パー3 | パー4 | パー5 | 名称 |
-4 | 1 | コンドル | ||
-3 | 1 | 2 | ダブルイーグル(アルバトロス) | |
-2 | 1 | 2 | 3 | イーグル |
-1 | 2 | 3 | 4 | バーディー |
E | 3 | 4 | 5 | パー |
+1 | 4 | 5 | 6 | ボギー |
+2 | 5 | 6 | 7 | ダブルボギー |
+3 | 6 | 7 | 8 | トリプルボギー |
+4 | 7 | 8 | 9 | クワドラプルボギー |
名前の数がかなり多いですが、基本的にはイーグル~トリプルボギーまでが普段使われている名称です。
そこさえ押さえておけば問題ありません。+4以上はそのまま数字で表現することが多いですし、ダブルイーグル以上のスコアはめったに起きないからです。
スコアに鳥の名前が使われるワケ
表を見て気づいた方もいるでしょうが、バーディ以上のスコアには全て鳥に関する名前が使われています。
イーグル(eagle)→鷲
アルバトロス(albatross)→アホウドリ
コンドル(condor)→コンドル
鳥の名称がスコアに用いられるようになったのは、1900年の初め頃と言われています。
A・H・スミスというプレーヤーが1アンダーでホールアウトした時に「flew like a bird.(鳥のように飛んだショット)」といったのをきっかけに、アメリカに徐々に浸透していったそうです。
バーディが小鳥なので、それ以上のスコアに対してはより格の高い鳥が使われるようになりました。(イーグルは、アメリカの国鳥です)
スコアの数え方
アマチュアゴルファーにとって大切なことの1つは、いかにして目標スコアを達成するかではないでしょうか。
そんなときに重要になってくるのが、目標スコアの数え方です。
ただの足し算でスコアを数えるのではなく、あるポイントを意識しながら数えるようになるとよりスコアを正確にイメージできるようになるからですよ。
72を基準にスコアを18ずつ足していく
→全ホールボギーなら90、全ホールダブルボギーなら108となる
72を基準にスコアを足していくことによって、全ホールボギーやダブルボギーを取った時の標準的なスコアが分かるようになります。
この標準のスコアを認識することで次のステップに移れますよ。
90や108、126を基準に目標に必要なスコアを把握する
100切りを目指すゴルファーの方を例にして考えます。
108を基準にして考えると、99は108より9打少ないので、半分のボギーともう半分がダブルボギーでホールアウトすればよいことが分かります。
ミスがあった時はダブルボギーで凌ぎ、トラブルがなかったときはボギーを狙うという具体的な戦略を立てることが出来るのです。
あとはボギーを取るために必要な技術・不必要なミスを練習に落とし込んでいくという作業になります。目標スコアの達成のためには、スコアの数え方に意識を向けることも大切なんです。
その他の疑問
今回のメイントピックである基準打数に関連した疑問点にお答えしていきたいと思います。
今回お答えするのは次の2つの疑問です。
・なぜ、+-でスコアを表すの?
基準打数を決める意味
「結局大会は少なくスコアを終えた人の勝ちなんだから基準打数を設定する意味がない」という疑問があります。
確かにスコアの大小を比べるなら、基準の打数を設定する意味はほとんどないように感じますね。
ですが異なったレベルの人が平等に競い合うためには、ハンディキャップという概念が必要になります。
そしてハンディキャップを成立させるためには、基準打数を設定する必要があるんです。
もちろん基準打数が異なっていてもそれに応じたハンディを振ればいいわけですが、現実的な問題としてすごく手間がかかります。
基準打数が設定された当時はともかく、今の世の中では基準打数を固定する必要がありますね。
数字ではなく+-でスコアを表すワケ
冒頭で基準打数の話をした時に、プロの場合はラウンドを終えたときのスコアを1アンダー(-1)や1オーバー(+1)とするといいました。
スコアの優劣を決める競技なのに、わざわざプラスマイナスで言い直すことに疑問を持った方もいるのではないでしょうか。
これは規定打数の設定上、プラスマイナスでスコアを表現した方が都合がいいからです。
プロは4日間で試合を行うので、72×4=286で表現するよりも±0とした方が直感的に分かりやすくなります。
プラスやマイナスの方が少ない数でスコアを言い表せて理解しやすくなりますね。
さいごに
今回は基準打数にまつわる話とスコアに関連した話をいくつかご紹介しました。
ゴルフはとても歴史のあるスポーツで、スコアやルールに関する変遷にはとても興味深いエピソードが数多くあります。
ゴルフの歴史に興味があるという方はぜひ調べてみて下さい。
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